動物のインフルエンザ
インフルエンザウイルスの特徴
インフルエンザウイルスは、多形性あるいは直径80-120nmの球形(参照: インフルエンザウイルスの電子顕微鏡写真 ケープタウン大学医学部Linda Stannard博士のご厚意による) である。 (ナノメーター=10-9m。したがって、このウイルスの直径はおよそ 1mmの1万分の1)ウイルスとしては、中型の大きさである。ウイルスはエンベ ロープという脂質性の膜を持つため、熱や酸、界面活性剤などで感染力を失 いやすい。ウイルスのエンベロープ表面には長さ10nmぐらいの、棒状と箱型 の二つの突起がみられる。
すべてのウイルスは核酸−遺伝子(DNAあるいはRNA)とそれを取り巻 く蛋白質の塊で、インフルエンザウイルスはRNAを持っている。そのRNAは1 本鎖のマイナス鎖で、それぞれ異なる分子量の8本の分節からなっている。 マイナス鎖というのは、そのままの形では蛋白質に翻訳されないRNAのこと をいう。その転写された相補鎖のプラス鎖のRNAから蛋白質が合成(翻訳)さ れる。したがって、インフルエンザウイルスは自分のRNAを転写する酵素をそ の粒子中に持たなければならない。そうでなければ、自分自身の蛋白質を 合成することができないからである。この8本の核酸から10種の蛋白が合 成される。核酸の分子量の大きいほうから分節1‐3はRNA合成転写酵素( PB2、PB1、PA蛋白)、分節4はHA( Hema gglutinin-赤血球凝集素)、分節5はウイルスの核酸と結合するNP( Neucleop rotein-核蛋白)、分節6はNA(Neuranimid ase−ノイラミダーゼ)、分節7はM1 M2、分節8はNS1、NS2 蛋白をそれぞれコードしている。