動物のインフルエンザ


Last updated: 03 Feburary,2009
動物に感染するA型インフルエンザウイルスの亜型
  1. カモ類:H1-H16、N1-N9。このように、カモにはすべての亜型のウイルスが 存在しインフルエンザウイルスの本来の宿主はカモをはじめとする水禽類で あったと考えられる。カモの場合腸管に感染し、無症状でウイルスは糞便中 に排泄される。
  2. 鶏:H1-H7、H9、H10、N1、2、4、7。鶏がインフルエンザウイルスに感染 しても、普通はあまりひどい症状はださない。しかし、H5、H7亜型の中には、 家禽ペストと言われるほとんど100%致死性のウイルスが存在する。香港で 分離されたA/Hong Kong/156/97(H5N1)はまさに家禽ペストであることが、HA の核酸の塩基配列と鶏への感染実験から証明された。1983年アメリカのペン シルバニア州に侵入したH5N2インフルエンザウイルスははじめは病原性の低 いウイルスであったが、鶏間に伝播している間に家禽ペスト型のウイルスに変 異した。現在では家禽ペスト型ウイルスは高病原性鳥インフルエンザと呼ばれている。 わが国では、1925年を最後に家禽ペストの発生はなかったが、2004年1月79年ぶりに発生した。1996年9月、 12月に鶏にインフルエンザ様の疾病が発生した。H3N2ウイルス対する抗体が、 検出されたが、ウイルスは分離されなかったので、原因は確定されなかった。
  3. 豚:H1NI、H3N2、H4N6。1918年スペイン風邪(H1N1)が世界中に大流行して、 2000万人以上の人が死亡したとき、アメリカの豚の間に呼吸器病が流行し、 H1N1ウイルスが分離された。したがって、豚のH1N1ウイルスはヒトから豚へ 感染が広がったものと推定されている。この病気の特徴は一般的には1-3日 の潜伏期間の後、すべての豚がほぼ同時に発症し、発症後5-6日で速やか に病気が終息することである。このウイルスは現在もアメリカで流行している。 H3N2の場合もヒトから豚に順化したウイルスがヨーロッパで現在流行中であ る。ヒトで今までに流行した亜型はH1NI、H2N2(1957年アジア風邪)、H3N2 (1968年香港風邪)であることを考えると、ヒトと豚の間には密接な関係があ る。これらの豚の亜型はわが国でも広く流行している。1999年カナダで豚の自然感染例から北アメリカ系統の鳥由来H4N6ウイルスが分離された。
  4. 馬:H7N7、H3N8。1971年の暮れに、H3N8による大流行がありその年の 暮れから翌年の1月にかけて競馬の開催が、中止になった。2007年8月フロリダ系統のH3N8が侵入し、流行期間中に4142頭中531頭の発熱馬が観察され、中央競馬開催が2日間中止された。引き続きこの年オーストラリアに初めて本症の発生が報告された。中国では1993年−1994年にかけて、鳥由来と思われるH3N8が大流行し、150万頭が 感染し3万頭が死亡した。
  5. イヌ:H3N8 2004年米国で馬のH3N8に近縁なウイルスによる発生が報告された。
  6. ミンク:H10N4
  7. アザラシ:H3N3、H4N5、H4N6、H7N7。
  8. クジラ:H1N1,H13N9。


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