学名:Fagopyrum esculentum Moench.
英名:buckwheat
タデ科ソバ属の一年草で,種子は古くから穀物として利用されてきました.原産地には諸説がありますが,中国雲南地方とする説が有力です.ソバは冷涼な気候に適し,生育期間が2〜3ヶ月と短いため,救荒作物としての利用価値も高い作物です.種子が穀物として利用されるだけでなく,茎葉は緑肥や青刈り飼料としても利用されています.
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(上の3枚,青森県,9月) (つくば市,7月下旬)
有毒成分
ソバの種子や茎葉にはファゴピリン(fagopyrin)という光作用性物質(photosensitizer あるいは photodynamic compounds)を含まれていています.ファゴピリンはヒペリシン(オトギリソウの項参照)の2つあるメチル基に,C6H11ONの側鎖がついた構造をしています(1).ヒペリシンと同様,光を受けると種々のラジカルを産生して光線過敏症を起こします.
最近植物に含まれる有用成分の健康増進目的での利用が盛んですが,ソバに含まれるフラボノイドも抗酸化作用があるというふれこみで利用されています.しかし、抽出法によっては光線過敏症の原因となるファゴピリンもフラボノイドと一緒に抽出されてしまうので、ソバのフラボノイド抽出には注意が必要です(2).
中毒症状
オトギリソウによる光線過敏症と同様の症状が見られます.オーストラリアでのソバによる光線過敏症の報告があります(3).
文献