学名:Catharanthus roseus G. Don
英名:Madagascar periwinkle
ニチニチソウはキョウチクトウ科ニチニチソウ属の植物で,原産地はマダガスカルといわれています.亜熱帯および熱帯地方では半低木性の多年草ですが,耐寒性がないため日本では春播きの一年草として扱います.かつてはVinca rosea という学名でした.夏の炎天下でも咲き続けるので,鉢植えや,道路沿いの花壇などによく用いられています.ツルニチニチソウ(Vinca major L.)はキョウチクトウ科ツルニチニチソウ属の植物で,南ヨーロッパや北アフリカ原産のつる性の多年草です.
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(青森県,5月)
有毒成分
ニチニチソウの仲間は,ビンカアルカロイド(vinca alkaloids)を含んでいます.ニチニチソウはビンクリスチン(vincristine),ビンブラスチン(vinblastine)など,ツルニチニチソウはビンカミン(vincamine)などを含んでいます.ビンカアルカロイドはチューブリンに結合してその構造を変化させるため,微小管の形成を阻害します.この作用はイヌサフランに含まれるコルヒチンに類似しています.このため,細胞増殖の盛んな悪性腫瘍の治療薬として用いられていますが,神経毒性が強く,抗がん剤としての用量規定因子になっています(1,2).神経細胞は長い軸索を持つため,細胞体で生産された物質が拡散によって軸索の先端に到達するのには時間がかかります.そこで,微小管のモータータンパク質によって軸索の先端まで能動的に輸送されます.このため,微小管の形成が阻害されると,神経細胞の機能も阻害されてしまいます.
中毒症状
我が国でのニチニチソウ採食による家畜の中毒事例は報告されrていませんが,治療目的で過剰量のビンカアルカロイドを投与された事例では,末梢神経障害,自律神経障害,視力障害,運動失調,頭痛などの症状が報告されています(1,2).
文献