学名:Dryopteris crassirhizoma Nakai
英名:Japanese male fern, crown wood-fern
オシダ科オシダ属のシダで,北海道,本州および四国の落葉樹林内に分布します.常緑性ですが,寒い地方では夏緑性になります.根茎を綿馬根といい,条虫や十二指腸虫の駆虫薬として用いられてきました.
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(東京都,4月)
有毒成分
綿馬根の有効成分は,綿馬根抽出物中の filixic acid(filicic acid)です.Filixic acid は,BBB,PBB,PBPなどの類似化合物の混合物といわれています(文献1およびMerk Index, 14版,2006).エキス中の filixic acidは徐々に一分子の水を失って結晶性のfilicinへ変化しますが,生物活性も同時に失われます. また,綿馬根エキス(filixic acid)は,獣医領域では駆虫剤として用いられていました.
中毒症状
Filixic acid は消化管粘膜を刺激し,嘔吐,流涎,下痢等の中毒症状を起こします.また,網膜に障害を起こし,散瞳,盲目等の症状も起こすことが特徴といわれています.
イギリスでも,オシダ属のD. filix-masやD. borreriによる牛の中毒が報告されており,これらの事例でも牛は盲目となっています(2, 3).
文献