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ヨーネ病研究チーム

ヨーネ病を撲滅するために

 ヨーネ菌の感染によって牛などの反芻獣に慢性下痢を起こすヨーネ病は、家畜法定伝染病としては最も発生が多い難治性の感染症です。我が国では撲滅対象疾病に指定され、診断・淘汰による国家防疫が進められています。

ヨーネ病研究チームでは

 牛の難治性細菌感染症であるヨーネ病について、発病のメカニズムを解析するとともに、感染した牛を的確に検出できる特異性の高い早期診断法や、感度の高い診断法の開発研究を行っています。

ヨーネ菌を貪食した牛マクロファージ
ヨーネ病を発症した牛の腸管。病牛の回腸(左)は健康牛(右)に比べ数倍に肥厚する。

  • ヨーネ菌の感染や感染防御に関連する遺伝子やたんぱく質を同定し、感染し発症にいたるメカニズムを解析します。


  • ヨーネ菌抗原の解析と宿主免疫応答の特性を解明するとともに、遺伝子診断技術の改良を行い、特異性や感度の高い診断法を開発します。


  • ヨーネ病とヒトの炎症性腸疾患との関連性を評価します。


  • ヨーネ菌の遺伝子型別を行い、分子疫学的特性を解明します。

チーム背景

ヨーネ病撲滅に向けて

ヨーネ病発症牛は次第に痩せ、最終的には死に至る。 ヨーネ病は1930年に我が国で初めて発見されて以来、その数は少しずつ増え続け現在は年間800頭以上のヨーネ病牛が全国で摘発されています。本病は主にヨーネ菌の経口感染により広がりますが、潜伏期間が1年以上と極めて長く、有効なワクチンもなく、発症すると治療法もない為、本病が発生すると農家は大きな経済的被害を被ることになります。政府は平成9年より本病を法定伝染病の中でも、撲滅対象疾病として対策を推進することとし、診断と淘汰により防疫が進められていまが、摘発頭数が減少するには至っていません。そこで、本病の診断法や対策法をより高度化し、ヨーネ病の撲滅に向けた動きをより活性化させなければなりません。

ヨーネ病研究チームの設立まで
2001年独立行政法人の農研機構傘下の動物衛生研究所に組織替えし、企画調整部ヨーネ病・炎症性腸疾患研究チームが配置される。免疫研究部の免疫機構研究室、および九州支所の臨床病理研究室とともにヨーネ病研究にあたる。
2006年組織替えによりチーム制へ移行。第二期中期計画に掲げられた「ヨーネ病の発症機構の解析と診断技術の高度化」の中心的研究組織として、ヨーネ病研究チームが設置される。
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